映画の記録

ジョニーデップが演じる優しい人造人間|シザーハンズ【movie records】

実咲
実咲
こんにちは、実咲(@twi_339)です

「movie records」は映画素人のわたしが、作品の素晴らしさを言語化して伝えるようになりたい!という連載記事。

第2回は「シザーハンズ」です。

作品の概要

あらすじ

丘の上の屋敷に、歳老いた発明家が住んでいた。
彼は人造人間エドワードを作っていたが、完成間近に亡くなってしまう。
両手が仮初めのハサミのまま、エドワードは屋敷で1人孤独に暮らしていた。

ある日、屋敷に化粧品セールスのペグがやってくる。
心優しい彼女は、エドワードを気の毒に思い、家に連れて帰る。
そこで出会ったペグの娘、キムにエドワードは恋をする。

キャスト・スタッフ

【キャスト】
エドワード:ジョニー・デップ
キム:ウィノナ・ライダー
ペグ:ダイアン・ウィースト

【スタッフ】
監督:ティム・バートン
脚本:キャロライン・トンプソン

感想【ネタバレあり】

ここからは若干のネタバレを含む内容もあります。

色で表現される対比

始まって思ったのは、「意外と明るい色味の映画」ということ。

実咲
実咲
Blu-rayのジャケットなどから、暗い憂鬱な雰囲気の映画だと思ってました

パステルカラーの家と車が並ぶ住宅街。
ポップでお洒落な服を着ている登場人物たち。
清々しい透き通るような色でした。

そこに現れるモノクロのエドワード。
色味だけで、エドワードが異質であるという印象を受けます。

また、終盤のシーンは夜。
パステルカラーは身を潜め、暗いシーンが続きます。

序盤、エドワードは町の住人に迎え入れられ、歓迎され、人気者に。
しかし徐々に危険な人物として、エドワードは責められるようになります。

エドワードを取り巻く環境を、画面の色で表現しているように感じました。

純粋なエドワード

孤独に暮らしてきたエドワードは、とても純粋な心を持っています。

初めて見るものに驚くリアクションがとてもかわいい。
食事を頑張って食べようとする姿もかわいい。

キムへの恋心がとてもピュア。
彼女の写真を見た時のエドワードの瞳はとても輝いていました。
悪いことだとわかっていながも、キムの願いを聞き入れ、不法侵入の手助けもしてしまいます。

純粋で、人間よりも優しい心を持ったエドワード。
だからこそ、キムは彼に惹かれたのではないでしょうか。

大事なものを傷つけてしまう苦しみ

エドワードは完成間近、両手がハサミのままの人造人間。

ペグに連れられて街へ出たエドワードに、大切な人がたくさんできます。
大切な人に触れたい、でもハサミの手では触れることができない。

「シザーハンズ」といえば、の有名なシーンです。

キムの「抱いて」の言葉に「できない」と答えるエドワード。
キムはエドワードの腕を取り、抱きしめますが、エドワードはキムのように抱きしめることができない。

もしペグと出会わず孤独に暮らしていたら、大切な人もできず、触れられない苦しみを感じることはなかったでしょう。

身勝手な人間

物珍しさから、エドワードは一躍人気者に。
ですが、一度問題が起こると見る目は一転。
危険な人物として徐々に責められるようになります。

身勝手な人間の言動に腹が立ちますが、実際にあり得る話です。
珍しいもの・目新しいものに目がくらみ、優しさ・思いやりを忘れてしまわないようにしたいです。

実咲
実咲
キムやペグは、優しさ・思いやりを常にエドワードから感じ、また彼に与えていたのだと思いました

雪が降るようになった街

「シザーハンズ」は年を重ね、おばあちゃんになったキムが孫娘にエドワードの話をしているという映画。
一番最初に、孫娘が「どうして雪は降るの?」と尋ねます。

エドワードが街で過ごした最後の夜。

クリスマスの氷の彫刻を作るエドワード。
あたりには、氷の粒がまるで雪のように降り注ぎます。
その下で踊るキム。ここも有名なシーンです。

エドワードが来る前には雪が降らなかった。
彼が現れてから、この街には雪が降るようになった。

エドワードは、屋敷に帰ってからも毎年氷の彫刻を作っているのです。
彫刻を作る際に舞う氷の粒が、雪として街に降っている。

会えなくなっても、愛情は変わらずエドワードのキムの間にある。
街に降る雪が、その証なのです。

まとめ

とても有名な映画ですが、今回が初見。

終盤は切ない気持ちになりましたが、軽快でクスッと笑ってしまうシーンもあり、飽きることなく見れました。

エドワードは屋敷で暮らしていては感じることのできない感情を知り、その優しい気持ちはいつまでも彼の心の中にあり続けるでしょう。

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