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失恋からはじまる新しい人生|マイ・ブルーベリー・ナイツ【movie records】

実咲
実咲
こんにちは、実咲(@twi_339)です

「movie records」は映画素人のわたしが、
作品の素晴らしさを言語化して伝えるようになりたい!という連載記事。

記念すべき第一回目は「マイ・ブルーベリー・ナイツ」です。

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作品の概要

あらすじ

失恋したエリザベスはあるカフェに出入りするようになる。
カフェのオーナー・ジェレミーは、毎晩ブルーベリーパイを残してエリザベスを待ってくれるように。
ジェレミーとの会話・ブルーベリーパイに慰められるエリザベス。
だが、失恋相手が新しい恋人といるところを見てしまい、旅へ出ることに決める。
旅を通し多くの人々と出会いながら、エリザベスは失恋を乗り越える。

キャスト・スタッフ

【キャスト】
エリザベス:ノラ・ジョーンズ
ジェレミー:ジュード・ロウ
レスリー:ナタリー・ポートマン
スー・リン・コープランド:レイチェル・ワイズ
アーニ・コープランド:デヴィッド・ストラザーン

【スタッフ】
監督:ウォン・カーウァイ
脚本:ウォン・カーウァイ、ローレンス・ブロック

感想【ネタバレあり】

ここからは若干のネタバレを含む内容もあります。

全体を通して画面の色が好み

ストーリーの雰囲気とマッチしていると思いました。
湿っぽい色合いがとてもわたし好み。
ネオンや背景の玉ボケなども素敵でした。

どこを切り取っても絵になります。

実咲
実咲
やっぱりわたしはカフェでブルーベリーパイを食べているシーンがすきです。

キーとなるブルーベリーパイ

勝手にめちゃくちゃ激甘な恋愛映画だと思っていたのですが、まったく違いました。
恋がきっかけではあるけれど、エリザベスの成長が描かれていると感じます。

序盤でジェレミーは売れ残ったブルーベリーパイの話をします。
「美味しいのに、人に選ばれない」

ブルーベリーパイが美味しくないのではない。
チョコレートケーキの方が万人受けするから売れるだけ。
選ばれなかったから、美味しくないのではない。

つまり、エリザベスに問題があったのではない。
ただ「選ばれなかっただけ」。
そうジェレミーは伝えたんですよね。

実咲
実咲
お洒落な言い回しが素敵です

旅で出会う噛み合わない愛情

失恋の旅の途中で、エリザベスは問題を抱えた様々な人と出会います。

妻に逃げられてしまったアーニー。その別れた妻のスー・リン。
美しいギャンブラーのレスリー。

そのどちらも、悪人はいないのです。
愛情が噛み合わなかっただけだった。

そんな人たちとの出会いを通して、
エリザベスは愛情の形を知ったのではないかと思います。

ただ、側に寄り添い愛を囁き合うのが愛情ではない。
そんな風に感じました。

作中に溢れる素敵な言葉

台詞が多くない映画なのですが、
すごくロマンチックで秀逸なものが溢れています。

上記で触れたブルーベリーパイの件もですが、
その他にもいいなぁと思う台詞がたくさんありました。

  • 「人々の心に残るのは、その人の思い出だけ。または、伝票のような記録。」
  • 「道を渡る難しさは、反対側に立つ人で決まる。」
  • 「他人は鏡のような存在、自分を知るための手がかり。」

作品を見てわかる良さもあると思うので、
ぜひ映像を見ながら、言葉を感じてほしいと思います。

優しい男、ジェレミー

ブルーベリーパイの件からも感じられますが、
ジェレミーはとても優しく、思いやりにあふれた男性です。

エリザベスは旅に出た後、一方的な手紙でジェレミーに近況を伝えます。
ジェレミーは手紙や電話で彼女を探し続けます。

実咲
実咲
女性なら憧れちゃう素敵なシチュエーションですよね

1年もエリザベスを待ち続ける一途さも素敵。

演じるジュード・ロウがすごくかっこいいです。
台詞が少ないからこそ引き立つ仕草が素敵。

まとめ

とてもロマンチックな映画でした。
エモーショナル、エモいです。

憧れるような、少女漫画のようなシチュエーションもありながら、
物語はまるでロードムービーのようなので、胸焼けしないんです。

1年の旅で、新しい自分に生まれ変わったエリザベス。
はじまりは失恋からでしたが、その旅は彼女の人生をより良いものにしてくれたのではないでしょうか。

ブルーベリーパイを食べてみたい。見終わってそう思いました。