こんにちは、misaki(@twi_339)です。
世界的に有名な探偵小説「シャーロック・ホームズ」シリーズが原作の作品は多くあります。
今回は史上最も美しいシャーロック・ホームズとして描かれた、
Huluで配信されている「ミス・シャーロック」をご紹介します!
※2019年10月19日現在の情報です
Contents
「ミス・シャーロック」の紹介
原作は前述の通りコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズ。
ただし、本作は史上初の女性版シャーロック・ホームズ!
「もしシャーロック・ホームズが女性だったら」
「もし舞台が現代の東京だったら」
新しい解釈でホームズの世界が描かれています。
HBO Asiaとの共同製作
これは余談なのですが・・・
今作はHuluとHBO Asiaの共同製作!
世界有数のケーブルテレビ放送局HBOのアジア部門。
HBOの代表作は「ゲーム・オブ・スローンズ」「セックス・アンド・ザ・シティ」等。
日本だけでなく、HBO Asiaが放送される世界19カ国でも放送されていたんです!
つまり、かなり気合の入った作品であることが伺えます。
「ミス・シャーロック」の魅力
全話見て感じた「ミス・シャーロック」の魅力についてまとめます!
ここはネタバレはありませんので、安心して読んでみてください。
テンポがいいストーリー展開
1話完結なので、サクサク話が進みます。
シャーロックのズカズカと現場に入り、スラスラと知見を述べる姿からも、話の流れの良さを感じます。
わたしはミステリーが好きですが、ファンというほどではありません。
シャーロック・ホームズの原作も読んだことがない素人なので、熱烈ファンの方からすれば物足りなさを感じてしまうかも…?
豪華な出演陣
HBO Asiaとの共同制作なのもあってか、出演陣がとても豪華!
シャーロック | 竹内結子さん |
---|---|
橘和都(ワトソン) | 貫地谷しほりさん |
礼紋元太郎(レストレイド警部) | 滝藤賢一さん |
柴田達也(オリジナル) | 中村倫也さん |
双葉健人(マイクロフト・ホームズ) | 小澤征悦さん |
波多野君枝(ハドスン夫人) | 伊藤蘭さん |
主要人物で主演級の俳優さんが揃っています!
さらに、各話のゲスト出演者も豪華!
水川あさみさんや、田中圭さん等…こちらも主演級の俳優さんが毎話登場しています。
各話のゲストなのがもったいないぐらいです!
散らばる原作のエッセンス
「あれ、これはもしかして?」というような原作のエッセンスがたくさん!
まずは登場人物!
シャーロックとワトソンをはじめ、レストレイド警部やハドスン夫人がモデルの登場人物もいます。
と、いうことは・・・あのホームズの宿敵も登場します。
他にも、シャーロックとワトソンが住む場所や、シャーロックの仕草など、見つけると少し嬉しくなっちゃいます。
原作そのまま、とまではいきませんが、それはこの作品の良さとして楽しめると思います!
史上最も美しいシャーロック
これは声を大にして言いたい。
ボーイッシュなショートカットや、シンプルながらも洗練されたファッション。
ヒールの靴で事件現場を歩く凛々しい姿。
部屋の中で、1人チェロを弾く姿。
竹内結子さんといえば、ストロベリー・ナイトシリーズの姫川玲子がわたしは印象的。
同じかっこいい女性ですが、シャーロックの方は男性らしさを感じます。
宝塚歌劇の男役や、セーラームーンのセーラーウラヌスなど、男性らしさを感じる女性に弱いので、ドツボでした・・・!
「ミス・シャーロック」の感想(※ネタバレあり)
各話45分前後の全8話。
1話ずつの感想です!ここからはネタバレもあります。
episode1「最初の事件」
ボランティア医師団の任務から帰国し、久しぶりに東京に戻ってきた橘和都(貫地谷しほり)は、羽田空港のロビーで恩師の水野隆之(二階堂 智)に出迎えられる。久々の再会を喜んだ和都であったが、喜びもつかの間、突如水野の腹部は爆発し死亡してしまう。
−「ミス・シャーロック」公式サイトあらすじより引用
衝撃的な事件シーンから、物語は始まります。
地上波だとあの表現はできないんじゃないかな・・・と思いましたが、1話だけ放送されてたんでした。
この時点で視聴者はシャーロックの人物像を知りません。
突如現場に現れて死体を調べ、土足で部屋に上がったり、和都のファッションセンスを拒否したり・・・シャーロックの難ありな性格にフォーカスされているように感じました。
シャーロックという人物の紹介でもあり、和都との出会いでもあり、さらに最終回へつながる伏線もあり、盛りだくさんな第1話です。
episode2「ひげの幸子像の謎」
滞在していたホテルが運悪く全焼してしまった和都は、シャーロックの兄・健人(小澤征悦)に勧められ、シャーロックが暮らす波多野(伊藤蘭)家の221Bでルームシェアをスタートする。
ある日シャーロックは、波多野の友人・舞原鞠子(左時枝)からの依頼で、美術館に貸し出した岸田実篤作の絵画『幸子像』に、油性ペンでカイゼル髭を落書きした犯人の、身元と動機を探ってほしいと調査を頼まれる。−「ミス・シャーロック」公式サイトあらすじより引用
シャーロックと和都の関係性が現れた第2話。
1話は初対面ということもあり、どこか余所余所しさをかんじていましたからね。
1話に比べるとショッキングな事件ではありません。
なので、一番気軽に見やすいお話だと思います。
絵画のいたずらから明らかになる真実が面白かったです。
わたしは芸術に明るくないので、まさか額縁の方に価値があるとは思いませんでした。
episode3「ヘッドハンターの素顔」
シャーロックと和都は、灰谷玲子という女性から、大手製薬会社「モーソン製薬」への転職をオファーしてきたヘッドハンターの椎名亜里沙(紺野まひる)に研究論文を提出したところ、途端に連絡がつかなくなったという事件の調査依頼を頼まれる。
だが、「モーソン製薬」の研究室主任・綿貫博士が、何者かに高圧電流を流され廃人状態で発見されたことがわかる。−「ミス・シャーロック」公式サイトあらすじより引用
1話の伏線に絡む重要な第3話。
2話とはまた雰囲気が変わり、殺し方が猟奇的な事件です。
「スズラン」のキーワードから、パスワードを展開する思考力は圧巻。
シャーロックの知識の深さが伺えるお話でした。
木南晴夏さんはこういう演技がすごくお上手だと思います。
地味に見えながらも、心の奥底には暗い何かを抱えている女性でした。
ここで最終話へのキーワードが「北極星」であることが明らかになります。
episode4「武蔵野ヶ丘のヴァンパイア」
和都は、日本料亭のアルバイト先で幼なじみの若杉涼太(高橋努)と偶然再会する。
涼太が、さくら(安達祐実)と再婚し、自身の連れ子の大輝、2人の間に生まれたばかりの若菜、義理の母との5人で暮らしているという話を聞き喜ぶ和都であったが、涼太から妻・さくらが若杉家に代々伝わる吸血鬼の呪いにとりつかれて、娘・若菜の生き血を吸うようになってしまったとの相談をうけ心配になり…。−「ミス・シャーロック」公式サイトあらすじより引用
少し不思議な雰囲気の第4話。
3話までとはまた違ったお話です。2話に近いかな?
口の周りが血だらけの安達祐実さんにはゾッとしました。
「吸血鬼の呪い」の伝承が残る家なんて・・・と思いましたが、名探偵コナンや金田一少年ではあるあるな展開かもしれませんね。
episode5「消えた新婦」
突然のフラッシュバックに襲われ、倒れこんでしまった和都は、入川クリニックに相談に行くのだが、そこで入川からPTSDが発症したことを告げられる。
一方、シャーロックは、礼紋から「披露宴の直前に、結婚式場の控え室から突如として花嫁が失踪した」という連絡を受け、捜査に行くことに。−「ミス・シャーロック」公式サイトあらすじより引用
「新婦が消えた謎」の裏で最終話に向かっていく第5話。
「ウェディングドレスを着た新婦がどうやって式場から消えたのか?」
「どうして消えたのか?」
大切な人のための壮大な計画。
花嫁が自分を愛していない、それだけでなく過去の罪を暴こうとしていた。
一生に一度の場のはずなのに、花婿にとってはとても惨めな結婚式となりました。
それだけのことを彼はしていたのですが。
episode6「マリス・ステラ」
ある日、元警察庁長官で国会議員の鷹山幸一(小木茂光)の息子、優一(山田裕貴)宛に小包が届く。そこには、冷凍保存された人間の右耳が入っていた。
事件の捜査を依頼されたシャーロックは、切り取られた右耳にサイズの合わない補聴器が埋め込まれていることに気づき、片耳を失った人を探すことに。−「ミス・シャーロック」公式サイトあらすじより引用
「マリス・ステラ」とは海の星、北極星のこと。
最終話に向けて畳み掛けるような展開が始まる6話です。
1話よりもグロテスクな描写があります。
切り取られた耳や指が映し出されます。要注意。
トリックが、というより和都の強さが見えたお話でした。
シャーロックは冷静に分析をしますが、和都は感情を汲み取ることができます。
2人がそれぞれに足りない部分を補い合っている、いいコンビになったという印象でした。
ここでついに、事件の裏にいる「犯罪誘導理論」を実行した人物の名前がわかります。
原作でいうモリアーティ教授の存在ですね。
episode7「最後の事件 前編」
シャーロックは、水野亜紀子(第1話)、椎名姉妹(第3話)、高井義之(第6話)らの黒幕が、北極星を意味する“マリス・ステラ”を名乗る人物、モリワキアキラだと突き止めるが、その正体は未だに掴めぬままだった…。
一方、シャーロックの兄・健人は、日本有数の研究所、帝日化学から強力な感染力と殺傷力をもつ殺人ウイルスが盗まれたことを知り、シャーロックに盗まれた殺人ウイルスの奪還を依頼することに…。−「ミス・シャーロック」公式サイトあらすじより引用
ついに最後の事件です。
前後編ではありますが、それぞれ別の事件が軸になっています。
7話は殺人ウイルスを使ったバイオテロ事件。
容疑をかけられたシャーロックは独自で動き、守谷が犯人だと突き止めます。
守谷の部屋には北斗七星の写真、ステラ・マリス。
恋人であった和都も、それを目にしていました。
自らを媒介にしてテロを起こそうとした守谷を、苦悩の末射殺するシャーロック。
その現場を目撃してしまった和都。
シャーロックも普段の冷静さを失ってしまいます。
感情で苦しむ2人、画面から目が離せませんでした。
そして、黒幕は和都に手を差し伸べるのです。
episode8「最後の事件 後編」
シャーロックはテロ計画の実行犯を突き止め、ウイルスを自身の身体に打った犯人を殺害することで、ウイルスの拡散阻止に成功した。
しかし、警察は引き続きシャーロックを被疑者として捜索し、彼女を擁護する礼紋警部は捜査本部から外され、シャーロックに拳銃を奪われた柴田巡査部長は退職願を提出して警察を去ってしまう。
シャーロックは波多野、健人の協力のもと、テロ計画の真犯人であるモリワキアキラを追いかけ、さらなるテロ計画の阻止とモリワキの手に落ちてしまった和都の奪還を試みるが…。−「ミス・シャーロック」公式サイトあらすじより引用
決着の最終話。
個人的にはちょっとモヤっとする終わり方だったと思います。
「犯罪誘導理論」を証明するのはわかりましたが、どうしてテロ・・・?
小型核爆弾は最終話にふさわしいインパクトだと思いますが、そこが腑に落ちませんでした。
貫地谷しほりさんの演技力も鳥肌モノ。
光のない瞳や、震えながら銃口を向ける姿、自然と溢れる涙。
これを違和感なくできる女優さんって、そういません。
ラストシーンのシャーロックの言葉にはぐっときました。
「和都はわたしの友達」もそうですが、わたしは「これであなたは自由」の方がすきです。
友人の自由のために、自分を犯人とともに犠牲にすること。
最上級の愛情の表現だと思います。
原作はライヘンバッハの滝のあと、実はホームズが生きていた!という流れで続編もあったようなので、そこらへんも期待してしまいます。
まとめ
全体としてはかなりよかったです!
地上波ではなかなかできない作品だったのではないでしょうか。
再度地上波での放送が決定しました!
「金曜ロードSHOW!」で6月5日(金)に放送されます。
放送されるのは1話と2話。
これを機に、見ていただきたいです!
ただ、モヤっとする終わり方だったのも事実。
「どうしてシャーロックと呼ばせるようになったのか?」
「シャーロックはモリワキアキラと知り合いだったのか?」
など、散らばったままの謎もあります。
ぜひ続編を希望します!
続編とまではいかなくても、シャーロックの過去のお話が気になります。
※2019年10月19日現在の情報です
